私とともにいた道具たち(1)
「ザッセンハウス コーヒーミル」
コーヒー道具のうちで一番思い入れがあるのはミルという人が多いと思う。
僕の場合もそうで、この子は最初に買ったミル。
どうせ使うなら愛着のわくものがいいし、性能もいいものがいいよねと、当時1万5千円ぐらいしたけど思い切って手に入れました。
信州に住む大学生としては日雇いバイト2日分ぐらいだから高い買い物ですよね。
ドイツ製なのだけども、この当時ザッセンといえば一番歯のいいミルとして知られていました。
そのとおり、コーヒーの粒はそろうし、細かいのもかなりのところまで挽ける。
微粉とまではいかないが、家庭用のエスプレッソなら十分対応できる細かい粉が挽けた。
しかも、早い!
なにより、姿が美しいしかわいいし格好いい!
10年ぐらい使ったところで私が手網焙煎した豆がどうやら生焼けだったらしく軸がゆがんで、エスプレッソ用の細かい粉しか挽けなくなった。。。
それでもがんばってくれていたが、ある日「ガッ」という音とともに空回りするようになってしまった。
さようなら。ありがとう。
でも、捨てられないでいる。
大事な格好いいミル。大好きだ!